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京都府―水尾

 

 

「京柚子」

京都盆地特有の寒暖差の激しい地域で育った水尾の柚子は、香高く甘酸っぱい濃厚な風味を醸します。

一般的な柚子の木は接ぎ木がほとんどですが、水尾の柚子は多くが実生(種から栽培する事)からなります。一人前の実が生るまでに、実生で20年、接ぎ木でも10年を要します。

愛宕山西麓の急斜面に生える柚子の木は、他にない程太く鋭い棘を持つため、収穫は非常に危険です。また、高木の実を取るためには、5mの梯子に登る必要があります。作業用の長靴には、身を守るための鉄板が入れられています。

 

 

 

 

 「生産者」

柚子の収穫期は雪の吹き荒ぶ冬の約2ヶ月間に行われます。水尾の代表農家の方は、この期間に10万個以上の実を数名で、且つ手作業で行います。

高い梯子の上で、実を傷つけないように、しかし実と枝のギリギリの所を切って収穫するのは、まさに匠の技です。

古都京都で育まれた柚子栽培は、長い歴史と最新の技術、そして農家の方の試行錯誤の賜物です。そして、若い世代がその味を後世に繋ぎます。

 

 

「京都 水尾」

京都の北西部の山中にある水尾は、歴史と四季豊かな町です。世界各国から登山やサイクリングを目当てに人が集まり賑わいます。

秋になると一面の紅葉で町が色づき、絶滅危惧種である藤袴という花が咲きます。その藤袴に誘われ、水色と茶色が特徴的なアサギマダラという旅する蝶が訪れ水尾を更に彩ります。